ユーティリティツールによって、2つのGaussian cubeファイルの差の解析を行うことができます。
構造変化やスピン磁気モーメント方位の変化に伴い、どのように全電子密度、スピン密度、ポテンシャルが
変化しているのか解析することが可能です。
(1) diff_gcube.cのコンパイル
ディレクトリ「source」内に、「diff_gcube.c」という名のファイルが保存されています。
このファイルを次のコマンドでコンパイルします。
% gcc diff_gcube.c -lm -o diff_gcubeコンパイルが正常に終了すると、ディレクトリ「source」内に、実行可能なファイル「diff_gcube」が生成されます。 この実行可能ファイルをディレクトリ「work」にコピーして下さい。
% ./diff_gcube input1.cube input2.cube output.cube差はGaussian cube形式で「output.cube」という名前のファイルに出力されます。 「output.cube」は、XCrySDen [61]やMolekel [60]等の可視化ソフトウエアを用いて、 容易に解析できます。実際に、「電場」の章の図22はこの方法で作成されました。