分数核電荷を持つ仮想原子に対する擬ポテンシャルを使用することで分数核電荷を持つ仮想原子を取り扱うことができます。 仮想原子の擬ポテンシャルはADPACKで生成できます。ADPACKでの関連するキーワードは次のように与えられます。
AtomSpecies 6.2 total.electron 6.2 valence.electron 4.2 <occupied.electrons 1 2.0 2 2.0 2.2 occupied.electrons>上の例は炭素原子と窒素原子の中間に位置付けられる仮想原子に対するものです。 仮想原子の擬ポテンシャルに対応する基底関数は同じ分数核電荷を持つ仮想原子に対して 生成しなければなりません。これは、*.paoに保存されている原子の電子密度を用いて 中性原子のポテンシャルが作成されるためです。 例として、この方法をより計算したCNのDOSを図24に示します。 入力ファイルはディレクトリ「work」中の「DIA8-VA.dat」です。 この計算では、単位セル内の8個の炭素原子の内の1つを、有効核電荷4.2の仮想原子に置き換えました。 これはCNの化学量論的化合物に相当しています。