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光学伝導度

この機能にはプログラムバグがいくつかあります。修正したコードを今後リリースする予定です。

線形応答理論に基づき、光学伝導度を計算することができます [51]。 OpenMX Ver. 3.7 は、この計算をコリニアクラスター計算に対してのみサポートしています。

次の二つのステップで、分子の光学伝導度が計算されます。

(1) SCF計算

まず最初に通常のSCF計算を実行します。ここでは例として、「work」ディレクトリ中の入力ファイル「Methane_OC.dat」を 使用して、コリニアクラスター計算を実行します。この計算はメタン分子に対するものです。 ただしSCF計算の際に、キーワード「Dos.fileout」と 「OpticalConductivity.fileout」を次のように設定します。

    Dos.fileout                    on    # on|off, default=off 
    OpticalConductivity.fileout    on    # on|off, default=off
計算が正常に完了すると、「work」ディレクトリ中にファイル「met.optical」と「met.Dos.val」が生成されます。

(2) 光学伝導度の計算

光学伝導度を計算するためにプログラムコード「OpticalConductivityMain」をコンパイルします。 ディレクトリ「source」に移動し、次のようにコンパイルします。
    % make OpticalConductivityMain
  
コンパイルが正常に完了すると、「work」ディレクトリ中に実行ファイル「OpticaConductivityMain」が生成されます。 光学伝導度の計算するためにはプログラム「OpticaConductivityMain」を用いて、以下のように実行します。 ここで「*.optical」と「*.Dos.val」が入力データとなります。
    % ./OpticalConductivityMain met.optical met.Dos.val met.optout
  
プログラムとの会話形式で光学伝導度の計算を進めていきます。
     # freqmax=100.000000
     # gaussian=0.036749
     freqmax (Hartree)=? 3
     freq mech=? 1000
出力ファイル「met.optout」中で第2、3および4列は、それぞれ周波数(Hartree)、 アップおよびダウンスピンに対する光学伝導度(任意単位)となります。



t-ozaki 2013-12-23