MD.Type NVT_NH # NOMD|Opt|NVE|NVT_VS|NVT_NHこのNVT分子動力学では原子運動の温度は、以下の書式で制御することができます。
<MD.TempControl 4 1 1000.0 100 1000.0 400 700.0 700 600.0 MD.TempControl>この書式の最初の行は「
NH.Mass.HeatBath 30.0 # default = 20.0この設定では、炭素原子の主同位体の質量を12.0とする統一原子質量単位を用いています。 「速度スケーリングによるNVT分子動力学」で説明したように、MDステップの各段階において計算された数値は、出力ファイル名「System.Name.ene」に保存されます。 例として、Nose-Hoover法によるグリシン分子の計算結果を図 12 (b)に示します。原子運動の温度が設定温度の周辺で振動していることがわかります。 また、分子動力学の様子を可視化するには、NVT_VSの場合と同様に、 フリーソフトxmakemol [104]やXCrySDen [66]等を用いて、出力ファイル「System.Name.md」を 簡単にアニメーション化することが可能です。