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カットオフ半径

擬ポテンシャルのカットオフ半径 (単位はa.u.)は次のキーワードで設定されます。

  <pseudo.NandL
   0  2  0  1.50  0.0
   1  2  1  1.62  0.0
  pseudo.NandL>
最初の数字は、キーワード「local.part.vps」の設定で使用されるゼロから始まる通し番号です。 2列目と3列目は、主量子数と軌道角運動量量子数です。 4列目は擬ポテンシャル作成時に使用されるカットオフ半径 (単位はa.u.)です。 作成する擬ポテンシャルに、凹凸や節がなくスムーズな形になるように、最適なカットオフ半径を設定しなければなりませんが、 適切な選択には試行錯誤が必要です。 5列目は、各ポテンシャルを作成するエネルギー値 (単位はa.u.)を与えます。 ただし、状態が占有状態(有限の占有数を持つ)であれば、5列目で与えられる値の代わりに固有エネルギーが使用されます。 5列目で与えられるエネルギーは、非占有状態に対してのみ使用されることに留意して下さい。 フォーマットを保持するために、占有数に関わらず5列目を必ず指定して下さい。 擬ポテンシャル作成時には、浅い内殻状態も価電子として考慮することが可能です。 例えば、ナトリウム原子の価電子として3s、3p状態も含めたい場合、次のように指定します。
  <pseudo.NandL
    0  3  0  1.8  0.0
    1  3  1  2.3  0.0
    2  4  0  1.8  0.0
    3  4  1  2.3  0.0
   pseudo.NandL>
この場合、BHS法 [5]およびTM法 [4]では、それぞれの軌道角運動量量子数のうち 最低エネルギーを持つ状態の擬ポテンシャルだけが作成されます。 一方、MBK法 [6]では、複数の状態が同じ軌道角運動量を持っている場合でも、全ての状態の 擬ポテンシャルが生成されます。



t-ozaki 2014-01-09