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"格子定数 vs.エネルギー"曲線

次のキーワードによって"格子定数 vs.エネルギー"曲線を計算することができます。

   MD.Type                     EvsLC      #
   MD.EvsLC.Step                0.4       # default=0.4%
   MD.EvsLC.flag              1  1  1    # a, b, c-軸に対して, default=1 1 1 
   MD.maxIter                   32        # default=1

「MD.Type」を「EvsLC」に設定すると、自動的に単位セルベクトルabcを 逐次的に変化させることで、簡単に"格子定数 vs.エネルギー"曲線が計算できます。 一定比率で単位セルベクトルを変化させながら、全エネルギーの計算が実施されます。 セルベクトルの変化量は「MD.EvsLC.Step」で与えられます。 ここで単位はパーセントです。また初期単位セルベクトルが基準値となります。 デフォルトの設定では、単位セルベクトルabcを一様に変化させて 計算を行いますが、「MD.EvsLC.flag」によって、変化させる軸を選択することも可能です。 「1」は格子定数を変化,「0」は格子定数を変化させない指定となります。 計算のステップ数はキーワード「MD.maxIter」で指定します。 計算が正常に終了すると、ファイル「*.EvsLC」が生成されます (ファイル「*.EvsLC」は計算途上でも、途中までの計算結果が出力されています)。 ここで「*」は「System.Name」です。 「*.EvsLC」中の列は、Å 単位での$a_x$$a_y$$a_z$$b_x$$b_y$$b_z$$c_x$$c_y$$c_z$ および全エネルギー (Hartree単位)の順に配列されています。 ここで、$a(b,c)_x$$a(b,c)_y$$a(b,c)_z$はベクトルa(b,c)の$x$$y$$z$成分です。 例として、fcc構造のMn固体の"格子定数 vs.エネルギー"曲線を図42に示しました。


Figure 42: キーワード「EvsLC」によって計算されたfcc構造のMn固体の"格子定数 vs.エネルギー"曲線。 使用した入力ファイルはディレクトリ「work」中の「Mnfcc-EvsLC.dat」。 図中の平衡格子定数と体積弾性率は、ウェブサイト[88]で提供されている「murn.f」コードを用い、 Murnaghan状態方程式にデータをフィッティングすることによって評価。
\begin{figure}\begin{center}
\epsfig{file=EvsLC.eps,width=9.8cm}
\end{center}
\end{figure}



t-ozaki 2013-12-23