<Definition.of.Atomic.Species H H5.0-s2p1 H_PBE13 C C5.0-s2p1 C_PBE13 EH H5.0-s2p1 E EC C5.0-s2p1 E Definition.of.Atomic.Species>この例では、2種の空原子が「EH」および「EC」として定義されており、それぞれは「H5.0-s2p1」および「C5.0-s2p1」で指定される基底関数が割て当てられています。 従って空原子に対して、任意の基底関数が使用可能であり、また空原子の定義も空原子に対する擬ポテンシャルとして「E.vps」を使用するだけで、 簡単に行うことができます。 そして「EH」および「EC」はキーワード「Atoms.SpeciesAndCoordinates」によって、任意の場所に配置することができ、そこでは空原子に対する擬ポテンシャルは ゼロであり、また空原子から系に供給される電子数もゼロとなります。 空原子の配置により、counterpoise法(CP)法 [35,36]を使って基底関数重なり誤差を推測できるだけでなく、 線形結合擬原子軌道 (LCPAO)法の範囲内で空孔状態や金属表面上の自由電子的状態を取り扱うこともできます。 例として、Cl空孔をもつNaClのF中心の計算を図 3 に示します。 点での最高占有状態がこのF中心の状態であることがわかります。 この計算は「work」ディレクトリ内の「NaCl _FC.dat」を使用して再現できます。