一般に行列対角化の計算時間は、使用する基底関数の数の3乗に比例します。そのため大規模な系の計算では、対角化が計算の律速となります。
一方、近似手法であるO(
)法を使うと計算量はO(
)となり、大規模系の取り扱いが可能となります。
しかし計算精度に関しては注意深い配慮が必要となります。OpenMX Ver. 3.8では、分割統治法(DC法) [39]と
O(
) Krylov部分空間法 [32]の二つのO(
)法が利用可能です。
以下の節では、それぞれのO(
)法について計算例を示しながら説明します。
Subsections
2017-03-07