摂動論に基づくLiechtensteinの方法 [17]を用いて局在したスピン間の交換結合パラメタを計算できます。
この計算はポストプロセスのプログラム「jx」を用いて実行します。
OpenMX Ver 3.9において本機能はクラスタやバルク系のコリニアDFT計算のみに有効で、ノンコリニアDFT計算には一般化されていません。
本機能を用いて論文等を出版される場合は文献[18,19]を引用して頂けますと幸いです。
このプログラム「jx」はを計算する以下の三つの方法を提供します。
クラスタ系に対して、本プログラム「jx」は以下の表式に基づき原子サイトと
の間の交換結合定数
を計算します。
バルク系に対して、本プログラム「jx」は以下の表式に基づきセル と
にそれぞれ
位置する原子サイト
と
の間の交換結合定数
を計算します。
![]() |
![]() |
![]() |
(6) |
![]() |
![]() |
![]() |
(7) |
交換結合の
に渡る総和を考慮する場合には以下の表式を用いて計算することもできます。
Flag.PeriodicSum
を指定することでどちらかの計算が選択できます。