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``格子定数 vs.エネルギー''曲線

次のキーワードを設定するにより''格子定数 vs.エネルギー''曲線を計算することができます。

  MD.Type                     EvsLC      #
  MD.EvsLC.Step                0.4       # default=0.4%
  MD.maxIter                   32        # default=1
  MD.EvsLC.flag              1 1 1       # default=1 1 1 
                                         # (0: fixed, 1:expansion, -1:contraction)
キーワード「MD.Type」を「EvsLC」に設定すると、単位胞ベクトルabcを 逐次的に変化させながら全エネルギーを計算することができます。 単位胞ベクトルの変更は「MD.EvsLC.Step」で指定される一定比率で 初期ベクトルを一様に拡大・収縮させることで実施されます。 計算ステップ数はキーワード「MD.maxIter」で指定します。 もし格子ベクトルの一部を固定したい場合には キーワード「MD.EvsLC.flag」を使用します。 既定の設定は「1 1 1」であり、$a$$b$$c$軸のそれぞれの軸で一様に拡大・収縮を実施します。 このフラグを「0」に設定すると、対応する軸は初期値に固定されます。 また「-1」に設定した場合には一様な収縮を意味します。 計算が正常に終了すると、ファイル「System.Name.EvsLC」が生成されます 。 計算途上でもファイル「System.Name.EvsLC」には途中までの計算結果が出力されます。 ここで「System.Name」は「System.Name」です。 「System.Name.EvsLC」中の列は、Å 単位での$a_x$$a_y$$a_z$$b_x$$b_y$$b_z$$c_x$$c_y$$c_z$ および全エネルギー (Hartree単位)の順に配列されます。 ここで、$a(b,c)_x$$a(b,c)_y$$a(b,c)_z$はベクトルa(b,c)の$x$$y$$z$成分です。 例として、fcc構造のMn固体の``格子定数 vs.エネルギー''曲線の計算結果を図88に示します。 ここで、平衡格子定数と体積弾性率はウェブサイト[148]で提供されている「murn.f」コードを用いて Murnaghan状態方程式にデータをフィッティングすることによって評価されました。

Figure 88: キーワード「EvsLC」によって計算されたfcc構造のMn固体の``格子定数 vs.エネルギー''曲線。 使用した入力ファイルはディレクトリ「work」中の「Mnfcc-EvsLC.dat」。 図中の平衡格子定数と体積弾性率は、ウェブサイト[148]で提供されている「murn.f」コードを用い、 Murnaghan状態方程式にデータをフィッティングすることによって評価。
\includegraphics[width=13.0cm]{EvsLC.eps}