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最初の構造最適化の試行により、収束条件に達しなかった場合には、入力ファイル「System.Name.dat#」を使って構造最適化を再スタートすることができます。
入力ファイル「System.Name.dat#」は構造最適化の各ステップで生成され、最終ステップでの幾何構造が挿入されています。
構造最適化を再スタートさせるには最終ステップでの幾何構造を用いるだけでなく、最初の試行で計算された近似ヘシアンを用いることも必要です。
OpenMX Ver. 3.9では、近似ヘシアンも構造最適化ステップ毎に保存され、「System.Name.dat#」により再スタートを行うときに自動的に再利用されます。
そのため、「System.Name.dat#」を用いて複数の計算によって断続的に構造最適化が行われたとしても、構造最適化ステップのための反復回数は
単一計算の場合と同じになります。実行時間に制限がある共用計算システムを用いて、大規模系を最適化する場合にはこの機能が有用となるでしょう。