クラスター計算では、スピン多重度と固有状態のループ構造に対してMPI並列化が実装されています。 スピン多重度は非スピン分極計算およびノンコリニア計算では1、スピン分極計算では2となります。 スピン多重度がまず優先的に並列化され、多数のMPIプロセスが使用された際には、さらに固有状態が並列化されます。 OpenMX Ver. 3.9では、クラスター計算の固有値問題は、高並列固有値ソルバー: ELPA [39]によって 計算されます。 ELPA1またはELPA2が次のキーワードで選択できます。
scf.eigen.lib elpa1 # elpa1|elpa2, default=elpa1既定の選択肢はELPA1です。ここでは提示しませんが、我々のベンチマーク計算は 計算速度に関してほぼ同様な性能であることを示唆しています。 図 25 (b)に、Mn