完全分離型擬ポテンシャルには数値的な不安定性のためにゴースト状態が現れる場合があります [17]。 ゴースト状態は完全分離型の使用の際の深刻な問題ですが、Blöchlによって提案された多重射影演算子法 [8]を用いて、 多くの場合、ゴースト状態を避けることが出来ます。作成した擬ポテンシャルがゴースト状態を持っているのかどうか確認するために、 キーワード「ghost.check」が利用可能です。 ただし、原子の計算だけでゴースト状態の有無を完全に確認することは、しばしば困難であることにも留意して下さい。