擬ポテンシャルの作成時に、スピン軌道相互作用の大きさを制御することが可能です。 本機能は分子や固体の計算において、スピン軌道相互作用の効果を調べるために有用です。 次のキーワードをつかって、各軌道角運動量量子数毎にスピン軌道相互作用の大きさを 調整するための倍率を指定することができます。
<SO.factor 0 1.0 1 0.5 2 2.0 SO.factor>最初の記述は「SO.factor」、最後の記述は「SO.factor」でなければなりません。 1列目の数字は、キーワード「pseudo.NandL」の1列目の数字に対応し、2列目にそれぞれの擬ポテンシャルのスピン軌道相互作用の 調整倍率が与えられています。ここで、「1.0」は実際の原子におけるスピン軌道相互作用に対応します。 この倍率を変更することで、スピン軌道相互作用の強さを制御できます。