NEGF.tran.CurrentDensity on # default on
NEGF.tran.CurrentDensity
NEGF.tran.CurrentDensity
がon
の場合、 実空間での電流密度が計算されます。
openmx
の計算から以下の標準出力が得られます。
Start Calculation of the currentdensity Spin #0 Sum of current in real space [a.u.] Left(ideal) : -9.10585e-06 Right(ideal): -9.10583e-06 Left(truncated ): -8.66971e-06 Right(truncated): -8.69926e-06 Spin #1 Sum of current in real space [a.u.] Left(ideal) : -4.54540e-08 Right(ideal): -4.54544e-08 Left(truncated ): -4.19469e-08 Right(truncated): -4.27460e-08 Output: Currentdensity Charge-current density along a-axis: ./negf-8zgnr-0.3.curden1.cube Spin-current density along a-axis: ./negf-8zgnr-0.3.scurden1.cube Charge-current density: ./negf-8zgnr-0.3.curden.xsf Spin-current density: ./negf-8zgnr-0.3.scurden.xsf Voronoi Charge-current density: ./negf-8zgnr-0.3.curden_atom.xsf Voronoi Spin-current density: ./negf-8zgnr-0.3.scurden_atom.xsf
この計算例の場合には、以下の6つのファイルが作成されます。
negf-8zgnr-0.3.curden.xsf
, negf-8zgnr-0.3.scurden.xsf
,
negf-8zgnr-0.3.curden1.cube
, negf-8zgnr-0.3.scurden1.cube
,
negf-8zgnr-0.3.curden_atom.xsf
, negf-8zgnr-0.3.scurden_atom.xsf
,
これらのファイルには、以下の物理量が記載されています。
.curden.xsf
, System.Name.scurden.xsf
これらのファイルには実空間格子上の電流及びスピン流の密度が記載されます。 XCrySDenの「DisplayForces」によって可視化可能です。
.curden1.cube
, System.Name.scurden1.cube
これらのファイルには、実空間格子上の電流及びスピン流の密度の a成分が記載されます。 VESTAやXCrySDenにて可視化可能です。
.curden_atom.xsf
, System.Name.scurden_atom.xsf
これらのファイルには各原子のVoronoi多面体にて平均化した電流及びスピン流の密度が記載されます。 XCrySDenの「DisplayForces」によって可視化可能です。
NEGF.OffDiagonalCurrent on # default offを設定することでノンコリニア磁性の計算も可能となっており、 以下のファイルが作成されます。
.odcurden_r.xsf
, System.Name.odcurden_i.xsf
.odcurden1_r.cube
, System.Name.odcurden1_i.cube
.odcurden_atom_r.xsf
, System.Name.odcurden_atom_i.xsf
例として、図 42 に0.3Vのバイアス電圧下で反強磁性接合を持つ グラフェンナノリボン(8-zigzag)の電流密度を示します。 境界の近傍では、基底関数が適切に扱われていないため非物理的な振る舞いをしています。 より正確な計算を実現するためには、より大きなスーパーセルモデルを用意する必要があります。