デフォルトで、反応物と生成物をつなぐ初期経路は、それらを結ぶ直線です。 しかし、系によっては直線上に生成されたイメージの幾何学構造は原子間距離が近接してしまい、物理的には許容できないものになります。 この場合、初期イメージの原子座標を明示的に与える必要があります。 ユーザー自身で初期イメージの原子座標を明示的に与える方法は、実は再スタートの場合と同様です。 どちらの場合でも次のキーワードによって、それぞれのイメージの原子座標を明示的に与えます。
<NEB1.Atoms.SpeciesAndCoordinates 1 Si -0.12960866043083 0.13490502997627 -0.12924862991035 2.0 2.0 2 Si -0.40252421446808 5.19664433048606 4.91248322056082 2.0 2.0 ... NEB1.Atoms.SpeciesAndCoordinates> <NEB2.Atoms.SpeciesAndCoordinates 1 Si -0.08436294149342 -0.02173837971883 -0.08374099211565 2.0 2.0 2 Si -0.33677725120015 5.10216241168093 5.01087499461541 2.0 2.0 ... NEB2.Atoms.SpeciesAndCoordinates>
「MD.NEB.Number.Images」で指定した全てのイメージに対して、原子座標を与える必要があります。 さらに、キーワードを「on」に設定して下さい。
scf.restart on