DATA.PATH ../DFT_DATA19 # default=../DFT_DATA19絶対および相対パスの指定が可能であり、デフォルトは「../DFT_DATA19」となっています。 OpenMXの入力ファイルにおいて、基底関数は以下のように「Definition.of.Atomic.Species」キーワードにより 指定されます。
<Definition.of.Atomic.Species H H5.0-s2p1 H_PBE19 C C5.0-s2p1 C_PBE19 Definition.of.Atomic.Species>ここで基底関数の略語記号、H5.0-s2p1を導入します。H5.0はPAO関数の拡張子なしのファイル名を表します。 このファイルはキーワード「DATA.PATH」により指定された「DFT_DATA19/PAO」などのディレクトリに存在しなければなりません。 5.0はPAO関数のカットオフ半径を意味します。またs2p1は指定されたファイル中での二つの動径関数と一つの動径関数が-軌道、 -軌道にそれぞれ割り当てられることを意味します。 この場合、合計5つのPAO基底関数(21+13=5)が「H」に対して割り当てられます。
OpenMXのWebサイト(http://www.openmx-square.org/)では最適化基底関数のデータベースVer. 2019が無償公開されています。 従って一般のユーザーはこれらの最適化された基底関数を使用することが推奨されます。 しかし上級者のために、プリミティブおよび最適化PAO関数について、続く節で説明します。