MPI/OpenMPを用いたハイブリッド並列計算は次のコマンドで実行可能です。
% mpirun -np 32 openmx DIA512-1.dat -nt 4 > dia512-1.std &「-nt」によって各MPIプロセスに割り当られたスレッド数を与えます。 もし「-nt」が指定されない場合は、スレッド数は1にセットされ、この場合には通常のMPI並列化となります。 OpenMX Ver. 3.9の並列化はOpenMX Ver. 3.6からは大きく変更されていますので、計算効率とメモリ使用の効率に関して、 通常のMPI並列化と比較して、ハイブリッド並列化が有効かどうかまだ十分なデータがありません。 しかし予備的なベンチマーク計算では、ハイブリッド並列化は、メモリの利用に関しては効率が良く、一方で計算効率に関しては 両者とも同程度であるという結果となっています。 通常の並列化とOpenMP/MPIハイブリッド並列化の適切な選択は、使用する計算機に依存していると考えられますので、 ベンチマーク計算によって、確認されることを推奨します。