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OpenMX Ver. 3.9では、データベース Ver. 2019に保存された擬ポテンシャルを用いてスピン軌道相互作用の
強さを制御することができます。
スピン軌道相互作用の強弱を予め調整した擬ポテンシャルを特別に用意する必要はありません。
それぞれの角運動量量子数に対するスケーリング係数を以下のようにキーワード「scf.SO.factor」で指定します。
<scf.SO.factor
Ga s 1.0 p 2.0 d 1.0 f 1.0
As s 1.0 p 2.0 d 1.0 f 1.0
scf.SO.factor>
1列目はキーワード「Definition.of.Atomic.Species」で定義された原子名であり、それに続けて角運動量量子数のシンボル、係数を指定します。
スケーリング係数「1.0」は実際の原子におけるスピン軌道相互作用に対応します。
系内の全ての原子に対して、軌道まで必ず指定して下さい。