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「半相対論的な取り扱い」を導入する方法の一つは、ADPACKによって作成された半相対論的擬ポテンシャルを使用することですが、
より簡単な方法は
依存型擬ポテンシャルを用い、次のようにキーワード「scf.SpinOrbit.Coupling」を
「off」にすることです。
scf.SpinOrbit.Coupling off # On|Off, default=off
この場合、OpenMXの計算において
依存型擬ポテンシャルが読み込まれた際に、自動的に
の縮退度を重みとして平均化されます。
この平均化の操作によって
依存型擬ポテンシャルは半相対論的な擬ポテンシャルに変換されます。
つまり、
依存型擬ポテンシャルは、相対論的および半相対論的取り扱いの両者に利用できることになります。
従って、相対論的な効果を考慮する場合には、半相対論的な擬ポテンシャルではなく、完全に相対論的な
依存型擬ポテンシャルを
作成することをお勧めします。
実際、図 33 (a)の計算は「scf.SpinOrbit.Coupling=off」とし、
図 33 (b)と同じ擬ポテンシャルのファイルを用いて、実行したものです。