「jx」を実行するために設定ファイルを用意します。この設定ファイル中に様々な制御パラメータを指定します。 設定ファイルはOpenMXの入力ファイルと同じ書式を持っています。
例として「jx.config」を以下に示します。「jx.config」はディレクト「work」中に保存されています。
Flag.PeriodicSum off # default - off
Num.Poles 60
Num.Kgrid 27 27 27
Num.ij.pairs 236
Bunch.ij.pairs 236
<ijpairs.cellid
1 1 -2 -2 -2
1 1 -2 -2 -1
1 1 -2 -2 0
...
...
2 2 0 -1 2
2 2 0 0 -2
2 2 0 0 -1
ijpairs.cellid>
それぞれのキーワードを以下に説明します。
Flag.PeriodicSum off # default - off
このフラグは交換結合をどのように計算するかを決定します。
周期系でこのフラグが「on」の場合、本プログラム「jx」は式 (8)に基づいて
Num.Poles 60
このキーワードでは式 (5)に現れるフェルミ関数の有限極近似 [74]に対する
極の数
Num.Kgrid 27 27 27
このキーワードは第一Brillouin領域の離散化に対する
Num.ij.pairs 236 # NOTE: Number of ij pairs.
このキーワードは計算する交換結合定数Jの数を指定します。
この値は
キーワード<ijpairs.cellid とd ijpairs.cellid> の間の行数と同数でなければなりません。
<ijpairs.cellid
1 1 -2 -2 -2
1 1 -2 -2 -1
1 1 -2 -2 0
...
...
2 2 0 -1 2
2 2 0 0 -2
2 2 0 0 -1
ijpairs.cellid>
このフィールドでは計算する交換結合定数Jのサイト
<ijpairs.nocellid
1 1
1 2
ijpairs.nocellid>
これらの
Bunch.ij.pairs 236 # default=Num.ij.pairs
既定の設定ではメモリ消費が多くなり、計算が出来ない場合があります。
メモリ消費量を低減させるために、上記のキーワードが利用可能です。
この値は Num.ij.pairsと同じか、より小さい値であるべきです。
小さい「Bunch.ij.pairs」を用いるとメモリ消費量は低減されますが、計算時間が長くなる傾向があります。